肌寒くなる季節になると、温かいお風呂に浸かって身体を暖めたくなるのは日本人の性とも言えます。そんな日本人の大好きなお風呂には、いくつか快適に過ごせる条件があるのをご存知ですか?

この記事では、快適なお風呂で暖まりたい方へ向けて、快適なお風呂の条件や浴室リフォームの費用面についてご紹介します。

快適なお風呂の条件とは

寒い冬だけでなく、「オールシーズンで湯船にゆっくりと浸かるのが趣味だ」という人もいるかもしれません。お湯に浸かることが好きな人にとって、快適なお風呂の環境は生活に欠かせない要素です。

浴槽などにはさまざまなサイズ感があるものの、一般的にはいくつかの条件を満たしていれば快適なお風呂の条件を満たせるとされています。

足を伸ばせる大きさ

快適なお風呂生活を送りたい場合は、足を伸ばせる浴槽のサイズ感が大切です。お風呂の浴槽サイズはタイプによってさまざまですが、一般的には以下の足を伸ばせるサイズ感が快適なお風呂に欠かせないとされています。

  • 小柄な人:120cm前後
  • 平均的な女性:130cm前後
  • 平均的な男性:150cm前後
  • 大柄な人:170cm前後

さらに、親子でお風呂にゆっくりと浸かりたい場合は、プラスのサイズ感で180cm以上の横幅があると快適なお風呂に近付きます。

浴槽の高さは底から縁まで45cm前後

浴槽の横幅は体格によってさまざまなため一概には言えませんが、快適な浴槽の高さは近年定まりつつあります。一般的には、洗い場の床から浴槽の上まで、45cm前後が快適な高さです。

近年では特に、洗い場の床から浴槽をまたぐまでの高さが低い傾向にあります。ご高齢者の方など、浴室における事故のリスクを抑制するためにも、浴槽の縁の高さは高すぎない方がベストです。

また、その分だけ浴槽自体が掘り下げて作られている湯船も多く、浴槽自体の深さは50cm前後が多くなっています。

浴室のリフォーム費用を抑えるポイント

「快適なお風呂を作りたい」とお考えの方のなかには、大規模な浴室のリフォームを視野に入れている方もいるかもしれません。浴室をリフォームする際には、いくつかのポイントを押さえるだけで掛かるコストを低減できる可能性があります。

ここでは、浴室のリフォーム費用を抑えるポイントをご紹介します。

リフォーム内容を明確にする

お風呂のリフォームを考える際は、「浴室のどこをどのようにリフォームするか」と明確化することが大切です。何も考えずに手を付け始めると、「ついついあれもこれも」と余計なオプション部分まで手を出してしまい、結果として当初より浴室リフォームの費用が倍増してしまう事例も少なくありません。

また、どのように浴室をリフォームしたいのかを考えるのも大切なポイントです。たとえば、ご高齢の方と一緒に住んでいる方は浴室の床と浴槽のフチの高さを低く設定したり、浴槽内に立ち上がれる補助バーを設けたりと、目的に沿ったリフォーム方法があります。

浴室のリフォーム費用を抑えるためにも、変更したい部分の優先順位を定めたうえで、何を求めているのか依頼前にイメージをしっかりと固めておくのをおすすめします。

リフォームの補助金を利用する

お風呂のリフォームを考えている際は、国や地方自治体が出している補助金制度を利用するのもポイントです。高齢者向けのバリアフリー化など、いくつかの要素を満たすことで補助金制度の対象になるため、結果としてお風呂のリフォームに掛かるコストを大きく抑えられる可能性があります。

たとえば、宮古島市では令和2年度に「バリアフリー化・省エネルギー化(断熱化工事等)」などの条件を満たすと、「宮古島市緊急経済対策住宅リフォーム支援事業補助金」の対象となり、最大で20万円の補助金を給付していました。

ほかにも、国の補助金制度を利用すればお風呂のリフォームで「バリアフリー」「省エネ」「長期優良住宅化」などの工事における補助金対象となる場合も。

常に実施されているわけではないため、国や地方自治体が行っているリフォームの補助金条件・額をしっかりとチェックしてみるのをおすすめします。

まとめ

日本人に馴染み深いお風呂こそ、リフォームが大切です。長期にわたって快適に活用できる環境づくりは、生活レベルを引き上げるのに欠かせない要素といえます。特に、高齢者にとっては浴室をまたぐ動作が大変だったり、危険な事故を招いてしまったりするリスクもあるため、フチの高さや滑りにくい材質などを取り入れたリフォームは重要です。

その際は、足を大きく伸ばして一息つけるよう、浴槽のサイズ感などに目を向けてみるのもポイントです。国や各自治体が出している補助金制度を利用すれば、総合的にかかる浴室リフォームのコストを抑えられる可能性もあるため、ぜひチェックしてみてください。