親から家を相続したものの、管理・処分の対応をせずに放置されているケースが宮古島には多いです。それは宮古島のみならず県内、国内でも同様の問題とも言えるでしょう。建物は古くなるほど様々なリスクが生じます。

どのようなリスクがあるのか?また、売却にいたるまでのポイントを解説します。

◆家を持ち続けるリスクとは?

管理や処分をしない理由はいくつかあり、「相続者が島外に在住」、「思い出を手放したくない」、「対処の仕方が分からない」などで放置されるケースがあります。

人の住まない建物が放置されることは経年と共にリスクが生じます。まず、年々維持費がかかってくるでしょう。そして、タイミングにもよりますが建物には「高く売れるタイミング」があり、その期を逃すと数百万単位の差が出てしまうことがあります。時代な流れはあれど当然ながら、建物は古くなればなるほど資産価値は下落してしまい、築年数によっては建物の価値はゼロになってしまいます。

築年数による資産価値は、木造や鉄筋コンクリートなど構造による耐用年数によっても異なります。建物構造が木造の場合、耐用年数は22年です。建物の性能が上がってきていることもあり20年以上経っても快適に暮らせている家は多くあります。ですがやはり、一般的には築20年を超えると「古い建物」という認識になってしまいます。そして築40年ともなると資産価値はゼロと考えても良いでしょう。

また、鉄骨造は34年、鉄筋コンクリート造では47年と定められていますが、築20年も経てば新築時の半額近くまで価値は下落します。

そのため、売却を検討しているのであれば早い段階で売却することが良いのです。

※耐震性も重要なポイント

築年数もそうですが、その建物の耐震性も気になるポイントでしょう。耐震基準は、1981年に新しくなったため、その年以前・以後の建物は耐震性において大きな違いがあるため資産価値にも影響します。

◆売却時に発生する費用はいくらくらい?

売却を検討してから、スムーズ買い手が決まったとしても、売却した金額をそのまま受け取れる訳ではありません。税金やその他の費用が発生するため、しっかりと理解しておく必要があります。

まず、発生する税金としては、

  • 売買契約書に貼る「印紙税」3万円前後
  • 抵当権抹消にかかる「登録免許税」数千円
  • 譲渡益にかかる「譲渡所得税・住民税」
     所有期間5年以下:所得税率=30.63%、住民税率=9%、合計税率=39.63%
     所有期間5年超:所得税率=15.315%、住民税率=5%、合計税率=20.315%

が挙げられます。

また、税金以外の費用としましては、仲介手数料、司法書士報酬、リフォームやクリーニング、撤去費用などが発生します。それぞれ物件の状態にもよりますが、結構な費用が発生することが理解できると思います。

高い価格で売却するには、空き家状態であってもお金をかけてメンテナンスを施す必要がありますし、放置すればするほど無駄な出費に繋がり価値も下がってしまいます。

売却するにあたり、ベストなタイミングを計ることはとても難しいため、やはり結論は「早い段階での売却」となるでしょう。

その他、税金の特別控除や軽減税率に特例など様々な情報もございますが、売却の最初の一歩は査定から始まります。売る方も買う方も満足いただけるよう努めてまいりますので、是非、物件売却の際には弊社までお問合せください。