お部屋探しの際に選ぶ基準は人それぞれだと思います。多くの人が判断する基準としては主に場所と家賃、間取り(広さ)でしょう。場所と金額は一目瞭然ですが、間取りは曖昧なイメージを持つ方も少なくありません。

今回は間取りの表記でよく目にするDKとLDKについて説明いたします。

◆各用語の意味は分かりますか?

一般的なイメージとしてDKとLDKとでは、LDKが広いと思われています。それはおおよそ正解です。正式な名称は、DKは「ダイニング・キッチン」、LDKは「リビング・ダイニング・キッチン」です。

それぞれの広さは不動産公正取引協議会連合会で定められているのです。

・ダイニング・キッチン(DK) 台所と食堂の機能が1室に併存している部屋をいい、住宅(マンションにあっては、住戸。次号において同じ。)の居室(寝室)数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ、形状及び機能を有するものをいう。

・リビング・ダイニング・キッチン(LDK) 居間と台所と食堂の機能が1室に併存する部屋をいい、住宅の居室(寝室)数に応じ、その用途に従って使用するために必要な広さ、形状及び機能を有するものをいう。

に説明しますと、台所と食事をするスペースが一つにまとまった部屋がダイニング・キッチン(DK)、その部屋に居間を加えた部屋がリビング・ダイニング・キッチン(LDK)です。

そして、それぞれ最低必要な広さの目安も決められているのです。

1部屋 DK:4.5畳/LDK:8畳

2部屋以上 DK:6畳/LDK:10畳

DKの場合、キッチンが4.5畳以上、8畳未満で、LDKは8畳以上、10畳未満です。4.5畳未満の場合の表記は「K」となります。

参考:不動産公正取引協議会連合会

ただし、これらの表記には設備が含まれておらず、豪華なオープンキッチンのあるDKや、その逆で一般的なキッチンのLDKなど物件によって様々なケースがございます。

◆DKのメリットとは?

物件によりけりですが、DKはLDKに比べると平米数が小さいことが一般的で、その分家賃が安くなります。1LDKと2DKで同じくらいの面積の物件で、どちらにするか迷った時には生活スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。1LDKだと部屋は2室、2DKだと部屋は3室になります。

リビングと、キッチンを分けたいとお考えであれば、DKの間取りが良いと思います。そして、知人や親戚など他の誰かが宿泊するとなれば、個室になっているため何かと便利です。

◆LDKのメリットとは?

LDKはリビングとキッチンに仕切りがないため、広々とした空間で開放感があります。そのため、家具の配置も自由度が高まりオシャレな部屋づくりがしやすいでしょう。

また、家族で生活する場合、小さなお子さんから目を離さずに料理ができます。キッチンから食事を運んだり、食後の片付けでリビングからキッチンへお皿などを運ぶ時などもスムーズに行えます。

◆広さだけで決めるではなく生活スタイルを基準に!

「DKよりはLDKが広くて良い!」とただ単純に広さだけで部屋を決めるよりも、それぞれのメリットを理解し、自分の生活スタイルを基準にすることで生活の充実感は異なります。

例えば、自宅でも仕事をする機会が多く、リビング・仕事部屋・寝室を別々にしたいのであればDKが良いと思います。

小さなお子さんを含めた3人家族で暮らす場合には、DKで部屋を区切るよりも、広々としたリビングのあるLDKの方が団らんの時間は増えるでしょう。

このように自分の生活スタイルを基準にしたお部屋探しをオススメします。

そして、間取りの表記基準は定められていますが、全ての物件で同じとは限らないので注意が必要です。ですので、実際に自分の目でしっかりと希望の物件を確認することが大切です。なかなか決められない時には、是非、住宅情報センターまでお問合せください。希望に合う物件の紹介と説明から内覧まで、お部屋探しのサポートをしっかりとさせていただきます。