木造住宅は、使用する木材、太さ、厚みによって差は出てきますが、鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造に比べて材料費は安価で済みます。適所にうまく使うことで低コストとなり、その分、内装や設備に予算を回すことができます。

◆台風の多い宮古島でも近年では木造住宅の良さが見直されています。

沖縄で木造住宅と聞くと台風やシロアリをすぐに思い浮かべると思います。しかし、それは戦後の話であり、現代の木造住宅では以前と比較できないほど強度があるのです。もちろん、台風に耐える強度も計算されており、シロアリの侵入を防ぐ工夫もされています。

また、強度についても、木造住宅の寿命は約30年と言われていますが、国内で歴史のある建築物は木造です。現実に築年数100年以上の木造住宅も存在し、住人が適切なメンテナンスを行なえば耐久性を最大限に発揮するのです。

耐久性に関わる木造住宅の構造は、基礎・土台・柱・梁。この基本構造が整えば、間取りやデザインの設計で融通が利き、自由度が高くなります。これは、リフォーム・増改築時も同様で住人の要望に合わせることがRC住宅に比べて容易です。

◆夏でもクーラーいらず!?

木の熱伝導率は、コンクリートの約15分の1、鉄では約450分の1を下回るため、熱を伝えにくい特徴は断熱性の高さを意味しています。木造建築はRCに比べて夏は外熱を遮断し涼しく、冬は室内の暖かさを逃がさないため暖かい。木の持つ断熱性は、どの季節でも快適に過ごすことができます。

また、木はまるで呼吸しているかのように湿度の高いときは湿度を吸って伸び、乾燥しているときには水分を放出し縮みます。

この調湿性能によって伸び縮みはありますが、季節を通して元に戻り、何より人間が快適に過ごせる湿度を一定に保つため夏でもクーラーがいらないという驚く声もあります。クーラーを控えめにできることで快適かつ健康的な空間を創り出すことができるのです。

◆ダニ・カビの予防、その他の病気になりにくい

RC住宅や鉄骨住宅では、クロスやカーペットを利用するケースが多いため化学物質や埃によって、シックハウス症候群など健康上の注意も必要です。

木はそれらの心配はほぼありません。また、木が湿度を調整することで、屋内の快適性は高まり、ダニ・カビの予防に繋がります。加えて、木の香りの癒し効果は精神的に落ち着くということは科学的に証明されています。

まさに木の家は人間にとって優しく、良い影響を受けることは間違いないようです。

◆木造住宅のデメリットは?

材料のバラつきに不安を持つ方も多いのですが、適切な処理が施された材料(工場プレカット)を使用することで問題はありません。

ですので、最終的には職人の技術によって仕上がりが左右されるので、高い技術を持った建築業者を選ぶことがポイントとなります。口コミやインターネット上での評判のみならず、一度、住宅情報センターまでご相談ください。

このように木造住宅のメリット・デメリットを知った上で実際にご自身の目で確かめていただくため、建築現場を見学したり、制作実績などの資料をもとに説明する事も可能です。